TRADITIONAL TAQZEN TEA SALON
MENU
ショッピング
古傳薬膳茶論
健康茶専門店「古傳薬膳茶」
プロデューサー
宇治園社長 重村桜子が語る古傳薬膳茶への想い

第3回古傳薬膳茶は60種類になりました。
~毎日の健康に優しく寄り添う薬膳茶~

皆様、こんにちは。「古傳薬膳茶」プロデューサーの重村桜子です。

前回は、古傳薬膳茶を一緒につくりあげてくださる先生方との出逢いについてお話しさせていただきました。

漢方の専門家である中医師の崎山久美子先生、薬剤師の西脇潤一郎先生、ハーブのスペシャリストの井上典子先生という最強の布陣です。

掲げたのは100種類の健康茶づくり。

いよいよ日本茶をベースにした100種類のブレンドに向けて実務のスタートです。
いよいよ日本茶をベースにした100種類のブレンドに向けて実務のスタートです。

いよいよ日本茶をベースにした100種類のブレンドに向けて実務のスタートです。

同時に、デザインや商品づくりのためのコンセプトワークも必要です。その方面を最初に相談したのは、弊社・宇治園の顧問デザイナーも務めてくださっている綿貫宏介先生。94歳とご高齢ですが、今でも第一線で活躍なさっている大御所の先生です。

デザインや商品づくりのためのコンセプトワーク
デザインや商品づくりのためのコンセプトワーク

実は、以前より、綿貫先生には、私が拙い知識の中でブレンドした薬膳茶を飲んでいただいておりました。和紅茶をベースに「ハブ草」や「はと麦」「熊笹」「甘草」「アマチャヅル」などをブレンドした私のオリジナルです。

そのお茶を差し上げつつ、「先生に飲んでいただいている、このような薬膳茶を100種類つくりたいんです。そして、皆様の健康のお手伝いをしたいと本気で願っています!」と力説しました。

先生は「それがどんな物かは想像できないけど、全面的に協力しよう」と言ってくださいました。もちろん、ロゴや店内のデザインなども引き受けてくださいました。

その時イメージしていたのは、仕事で何度も訪れた香港や台湾のお茶屋さんのインテリア。

マルコポーロもきっと見ていたであろう、古来より続くお茶の「缶」がずらーっと並んだ光景です。それを100缶並べたいとコンセプトをお伝えしました。

すると「わかった。すべて任せなさい。だから思い切りやるように」とのありがたいお言葉。内装や資材は先生の世界観にお任せすれば安心です。お茶はもちろん、缶など、すべて本物をつくる決意を固めました。

その時イメージしていたのは、仕事で何度も訪れた香港や台湾のお茶屋さんのインテリア
その時イメージしていたのは、仕事で何度も訪れた香港や台湾のお茶屋さんのインテリア

お茶づくりは、私が「煎茶」「ほうじ茶」「玄米茶」「和紅茶」などの日本茶を選び、薬剤師の西脇潤一郎先生に相談。彼はすでに漢方の講座を受講するなど、漢方の知識の吸収に余念はありません。

さらに、ハーブの井上典子先生は、日本茶をベースにした薬膳ハーブティをつくりはじめてくれています。

しかし、100種類はあまりに途方もない道のりです。監修をお願いしている中医師の崎山先生も「本来なら3年はかかります」と、かなり厳しい現実がつきつけられました。

また、デザイナーの綿貫先生も、缶を100種類並べるのは、スペースを考えても多すぎるとのお言葉。

やっぱり、100種類は無理なのか……。綿貫先生もと内装の相談、西脇先生とブレンドの相談をしていくうちに、100種類と言う漠然した数字ではなく「60」という数字が浮かんできました。

「60」という数字は、60分という時間の単位でもあります。12ヶ月や24時間、30日、360度の方位などは、すべて6の倍数。またダースとしての単位である12にも通じ、60は公約数が多く、いろいろ便利に使えそうです。まさに意味のある数字になりそうです。

60という数字を思いついた途端、様々なアイデアが浮かんできました。つくる薬膳茶を、たとえば症状体系別に6種類に分けたら、ちょうど10個ずつキレイに収まる。だから、それぞれのお茶の商品名は「番号」にしよう。

60は公約数が多く、いろいろ便利に使えそうです
60は公約数が多く、いろいろ便利に使えそうです

さらに、お茶と縁の深いインドで発明された「ゼロ」という概念。そのゼロからお茶をラインナップしていけば、

0番台
10番台
20番台
30番台
40番台
50番台

とスッキリします。

ゼロからの新しい薬膳茶への挑戦。もういちどお茶を見つめ直し、薬膳茶をつくることで皆様に間接的に日本茶を飲んでいただくきっかけにしたい。原点回帰とも言うべき、私の気持ちにもピッタリ合致します。私のモヤモヤがスーッと晴れる気がしました。

綿貫先生、西脇先生にも伝えると「60」に賛成とのこと。

その60種類は、西脇先生と話しあった結果、

0番台は「シグネチャーティー」
10番台「カラダノソトガワメインテナンス」
20番台~30番台は「カラダノウチガワメインテナンス」
40番台「アタマ メインテナンス」
50番台「身体と心を整える」(ハーブティーシリーズ)

という体調別にブレンドしていくことにしました。体調別にお茶を選んでいただき、お悩みを和らげるお手伝いがしたい。皆様の毎日の健康に優しく寄り添う薬膳茶でありたい。
そんな想いを込めて、西脇先生が中心となり、身体の外側や内側に関するお悩み、頭をリフレッシュを目指すシリーズ、そしてリラックスにつながるハーブティーのシリーズに分けてブレンドを進め、試行錯誤を重ねていきます。

そして、シグネチャーティーというのは、私がどうしてもやりたかったシリーズ。お客様にわかりやすいように代表的な10種類を決め、それを0番台とすることにしました。

さらに、「0番」のお茶だけはブレンドを決めていました。私が和漢10種+和紅茶でブレンドして綿貫先生に差し上げていたお茶。私が秘かに「綿貫ブレンド」と呼んでいたものです。それを、すべてのはじまりである「ゼロ」にしよう!

やがて先生から全体のネーミングが届きました。

「古傳薬膳茶」。

古傳薬膳茶
古傳薬膳茶

最初に、その文字を見たとき「これしかない!」と思いました。

昔から健康に寄与してきた「日本茶」を見つめ直し、さらに漢方の専門家が、その知識と伝統を活かして独自にブレンドする薬膳茶。まさに「古伝」です。「伝」も旧字の「傳」を使うことで、よりコンセプトが明確になったと思います。

先生は、さらに商品名の番号も数字の「大字」(だいじ)を使おうとご提案いただきました。

商品名の番号も数字の「大字」(だいじ)
商品名の番号も数字の「大字」(だいじ)

即ち「禮(No.0)」「壹(No.1)」「弐(No.2)」「參(No.3)」「肆(No.4)」「伍(No.5)」「陸(No.6)」「漆(No.7)」「捌(No.8)」「玖(No.9)」といった具合です。

こうして、60種類というラインナップ、古伝薬膳茶のネーミング、コンセプトなどが決まりました。60種類のお茶も方向性が見えてきました。

あとはお茶をブレンドをさらに追求し完成させること。そして内装を決め、お店としてオープンできる体制を整えること。

様々な方々のチカラとアイデア、そしてなによりも熱い想いを持って取り組んできた「古伝薬膳茶」のプロジェクトが、ようやくカタチになりつつあります。

日本茶×漢方=古傳薬膳茶

それは、皆様の毎日の健康に優しく寄り添う薬膳茶です。

世界中何処を探してもない、唯一無二の古伝薬膳茶を、ぜひ、お試しください。

宇治園 代表取締役社長 重村桜子

TRADITIONAL TAQZEN TEA SALON
MENU