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古傳薬膳茶論
健康茶専門店「古傳薬膳茶」
プロデューサー
宇治園社長 重村桜子が語る古傳薬膳茶への想い

第4回健康茶専門店「古傳薬膳茶」にお越しください。
〜古傳薬膳茶はもちろん薬膳スイーツも楽しめるカフェもつくりました〜

皆様、こんにちは。「古傳薬膳茶」プロデューサーの重村桜子です。

私は、150有余年続く「宇治園」の長女として生まれ、子供の頃よりお茶に親しみ、まさにお茶に囲まれて生きてきました。

しかし、時代とともに日本茶の需要は減り続け、このままでは日本茶の文化が失われてしまうとの危機感を持つに至りました。

私に何かできることはないかと考える中で「健康」というキーワードを思い付きました。日本茶をベースに薬膳と組み合わせた、宇治園ならではの「健康茶」をつくろう。日本茶の文化を守り、お客さまの健康に寄与していこう。そのような想いで、2018年に開発をスタートしたのです。

様々なご縁の中で、漢方の専門家である中医師の崎山先生、薬剤師の西脇先生、ハーブのスペシャリストであり、日本茶の専門家でもある井上先生と出逢い、皆さんのご協力を得ながら、日本茶をベースにした60種類もの漢方茶を完成することができました。

2019年1月に、宇治園の150周年を迎えます。その節目の年に「古傳薬膳茶」をリリースし、お客様の健康に寄り添うことができれば、宇治園の娘としてこれ以上の幸せはありません。

そこで、より多くの方々に「古傳薬膳茶」を知っていただき、より身近に感じていただきいとの想いから、宇治園本店内にカフェをつくることにしました。

宇治園本店内にカフェをつくることにしました
宇治園本店内にカフェをつくることにしました

「古傳薬膳茶」という名前は、宇治園の顧問デザイナーを務めてくださっている綿貫宏介先生のネーミング。この素敵な名前を聞いたとき、カフェのイメージが全て固まりました。

「古傳」という名の通り、古来より脈々と受け継がれてきた漢方や薬膳の歴史と先人の知恵。それを表現するために、まず思い付いたのが「茶缶」を店内に並べることでした。

私は、お茶の勉強のために中国や台湾を何度も訪れましたが、どのお茶専門店でも、お茶を大きな「缶」に入れて保存しています。そのレトロなイメージの茶缶に、綿貫先生が考案してくださった「古傳薬膳茶」のロゴを入れた60個の茶缶を並べたいと思ったのです。
薬膳のイメージをストレートに伝えるインテリアにもなり、60という豊富な種類があることも一目でわかっていただけます。

そのため、イメージに合う茶缶を探しに、何度も台湾に通いました。サンプルを持ち帰り、綿貫先生にも見ていただく中で、缶の顔になるロゴはシールや印刷ではなく、箔押しでつくらなくてはダメということになり、試作を繰り返しながら台湾でつくりました。おかげで予算が相当にオーバーしてしまいましたが、お店の看板にもなる重要なアイテムですから、こだわりぬいて良かったと思っています。

お店の看板にもなる重要なアイテム
お店の看板にもなる重要なアイテム

もうひとつ、やりたかったことがありました。皆さんは「拝見台」という言葉をご存知ですか? これは、お茶の世界では一般的なのですが、産地から仕入れた茶葉を鑑定したり、店独自のブレンドを行なったりする、お茶の味を決める重要な場所です。

その拝見台をお客様から見える位置につくり、お茶と様々な薬膳の生薬やハーブなどをブレンドする姿を見ていただき、専門店ならではの雰囲気も感じて欲しいと考えました。ちょっと漢方薬のお店のようなイメージでもあります。

こうして、私の理想を実現するために、内装に使用するタイルや木材、ガラスなど様々な素材を選び抜いていきました。

拝見台
拝見台

さらに、綿貫先生のデザインを最大限に活かすために、紙の素材や色も妥協せずにパッケージも制作。もちろん先生のイメージを形にしたオリジナルの茶器もつくりました。

紙の素材や色も妥協せずにパッケージも制作
紙の素材や色も妥協せずにパッケージも制作
オリジナルの茶器
オリジナルの茶器

しかし、準備が整いつつある中で、重要なことに気がつきました。

「カフェのフードメニューを考えていない!」

「古傳薬膳茶」をお楽しみいただくだけでなく、そのお茶に合うフードを提供したい。お店のイメージにマッチし、健康というコンセプトを守りながら、お茶と一緒に楽しめる、心も満たされるフードが必要です。

フードをどうしようと焦る中、ここのところ茶缶を探すために何度も台湾を訪れていたのを思い出しました。台湾は薬膳の宝庫であり、ルーツのひとつでもあります。また、台湾には独特なスイーツも数多くあります。

私が感動したものにスイーツのようなお粥がありました。様々な種類の雑穀がたっぷり入った「八寶粥」と呼ばれる甘いお粥です。甘さが控えめな薬膳のお粥は、お茶とも相性も良く、健康のイメージにもピッタリです。

そして、この「八寶粥」をアレンジし、私の大好きな沖縄の「ぜんざい」のいいとこ取りをしながら、多くの種類の雑穀や、薬膳の素材が詰まった、薬膳スイーツ「雑穀ぜんざい」にたどりつきました。

雑穀ぜんざい
雑穀ぜんざい

もうひとつ、チャレンジしてみたかったのが「薬膳パウンドケーキ」です。パウンドケーキは、ドライフルーツなどとも相性が良く、様々な素材の入ったパウンドケーキがあります。薬膳の素材をたっぷり入れたパウンドケーキをつくれば、美味しくて健康にも良く、そしてお茶にもピッタリ合うと思ったのです。

薬膳パウンドケーキ
薬膳パウンドケーキ

しかし、いろいろ食べ歩いても、ネットで検索しても、私が思い描く薬膳パウンドケーキのヒントになるようなものとは出逢えませんでした。

しかし、ひょんなことから大学の同窓会に出席し、そこで出されたパウンドケーキに衝撃を覚えました。とても優しい味で、どこかアジア的な感じがしたのです。

私は直感で、これなら私の思い描く薬膳パウンドケーキになると思いました。

同窓会に世話役に、このパウンドケーキはどこのお店のものなの? って聞くと、同窓の友人の手づくりとのこと。

すぐに、今自分が薬膳茶をつくっていて、カフェのメニューに身体に優しい薬膳パウンドケーキを出したいと考えていることを伝えました。

友人は、面白そうだから薬膳の素材やドライフルーツを使って、一度サンプルをつくってみると言ってくれ、そして、カフェで出すメニューとしても申し分ない薬膳パウンドケーキが仕上がったのです。

思えば、漢方や薬膳のことなど知らない私が、ただ想いだけ突っ走る中で、多くの方々と出逢い、60種類もの健康茶をつくることができました。60種類の薬膳茶を取り揃える店は私が知る限り、日本中いえ世界中を探しても、きっと存在しないと思います。まさに世界初のプロジェクトと言えます。

お茶のネーミングや、ロゴやパッケージデザイン、お店の内装も、自分の理想を綿貫先生が形にしてくださいました。

そして、「雑穀ぜんざい」や「薬膳パウンドケーキ」も、偶然の出逢いや友人の助けにより完成したものです。

このご縁や運、そしてみなさんとの出逢いにより、2019年1月の宇治園創業150周年の日に、「古傳薬膳茶」60種類の発売と、カフェのオープンを迎えることができました。

2019年1月の宇治園創業150周年の日に、「古傳薬膳茶」60種類の発売と、カフェのオープン
2019年1月の宇治園創業150周年の日に、「古傳薬膳茶」60種類の発売と、カフェのオープン

こうして、多くの方々のチカラによりスタートを切った「古傳薬膳茶」ですが、何より最も大きなチカラとなったのは、日頃から宇治園を愛してくださっているお客様たちの支えです。お客様が宇治園をご愛顧くださり、宇治園のお茶を飲んでいただいているからこそ、150年もお店が続き、そして「古傳薬膳茶」につながったのです。

本当にありがとうございます。

「古傳薬膳茶」は、これからも日本のお茶文化を守り、皆様の健康に寄与し、心を込めて提供してまいります。そして、薬膳や健康に関する様々な講座も行ないながら、お客様が気軽に立ち寄って「古傳薬膳茶」や薬膳スイーツをお楽しみいただける「サロン=茶論」にしていきたいと思っています。

これからも、宇治園同様に「古傳薬膳茶」をぜひよろしくお願いいたします。

皆様の健康を心から願って。

宇治園 代表取締役社長 重村桜子

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